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2011-08-10
4.食堂という場所は、多くの人の思いが積み重なってできている!
食堂はさらに、上で述べたような経緯、歴史のあとを目に見える形で残している建物でもあります。壁に重ねられた落書き、いつのものか分からない貼紙、そのほか、今までに様々な人が使ってきた痕跡が食堂には残っています。食堂を訪れた人のなかには「食堂の雰囲気がいい」という人がよくいますが、この雰囲気とはつまり、人の使ったあとが積み重ねられていることから生じるものではないでしょうか。そういった積み重ねが目に見える形で残っているからこそ、ここで何かやりたいという気持ちや、インスピレーションが湧きおこってくる。まっさらで無機質で、人の使ったあとが何も残らないようなスペース、そんなところでは「何かをやりたい」という気持ちにもなりにくいでしょう。実際に食堂で音楽をやったり、芝居をしたりするひとのなかには「この食堂だからやりたいんだ」という人が大勢います。多くの人へ開く場所となってきたという経緯、つまり歴史が、目に見えるかたちで残っているということ、それが食堂を使ってなにかやりたいという人がたくさんいる理由でしょう。
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